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たまいろ。。
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「クフフ。侵害ですね…僕は時間を与えているんですよ?」

『誰にも渡しません。』

コノ子を誰にも渡さないと言われた。
僕のモノにするといわれた。
コノ敗北感は何処から?
嗚呼僕は終焉に落ちたのかも知れない。





「痛ッ…」

眼が覚めて瞼を触る。ネトリ とした嫌な感覚
ありえない。ありえないはずなのに…

窓の外は暗い暗い空だったのでまだ夜だろう…
瞼の下へとネトリとしたモノが垂れてくる。

「痛い…!!ムクロ?骸は!!?」

部屋は俺とリボーンだけ…

いない。これ以上にないカオをして
今にも涙を流しそうな儚いモノ

とりあえず…リボーンに…
リボーンに話さなきゃ………

「リ…リボーン…」
「・・・・・・・・・・・・。」
「リボーン!!!」

手から落ちる溢れた液。色は暗くてよくわからない…
ポタポタと床に落ちるのが分かる

「うっせぇぞ…?ツナ?」
「リボーン…ッ」

暗いけれど臭いで分かったのかもしれない
あの独特の臭い。幼いとはいえ一流のヒットマン。
臭いだけで分かるのかもしれない…

「ツナ?どうしたんだ…」


返事は返ってこなかった…ただ
息を殺してでてきたような耐え凌ぐようなぐぐった呻き声。

「やべーな…」


悲しさは哀しさを産む…。




「なんていったの?」
「ツナ入院してるんだ。獄寺や山本は学校休んで,
 見舞いに来てるみたいだぞ」

入院?沢田が?
頭の中はショート寸前。
何があったの??

「…昨日ツナが 骸の夢を見てコノ有様。ってツナが言ってんだ
意味がわかんねぇから駄目ツナなんだ。まぁ
思ったより傷は浅いらしいから大丈夫だ。」

最後の一言でとりあえずとして
僕の頭は自分の言うことを聞いた。

≪骸の夢≫?

そうなると,やはり原因は霧の守護者となるだろう。



自分の苛立ちを抑えつつ…僕は沢田の家をでる。
休んだ原因がコンナ事なんて!!

向かう足は並盛病院。


「雲雀の奴…焦りすぎだぞ…」

帽子を深くかぶり。うわごとの様に呟いた。

骸。仲間がコチラにいるから今は手を出せないと
思ったんだけどな…ちがったのか?



カツン カツン と病院の廊下を歩いていく
やや早歩きだ。すれ違う医者に話しかけられたりしたが
一切を無視し僕は病室にはいる

そこには

ベットの上に左目に眼帯しの綱吉が居た。

「ひ!雲雀さん!!」
「…怪我したの?」

獄寺と山本は居なかった。

「嵐と雨の守護者はどうしたの?」
「あっ…もうすぐ日も暮れるからって帰りました。
 面会時間終了時候ももうすぐですし…」

僕にそんなの関係ない。

「どうして怪我をしたの?」
「………・・・・」
「俯いてるだけじゃわからないんだけど?」

この様子。赤ん坊が無理にでも聞いたようだ。
僕はすぐに問いただす

「霧の守護者の所為?」
「……ッ!!」

やはりどうなのか…
どうしようもない感情。


「ねぇなんであんな奴と話したの?」
「ひば」
「僕の近くに居れば傷つかないよね?分かってる?」
「ひばりさ」
「君を傷つけた奴は誰だろうと咬みこ…」
「雲雀さん!!」

シン と空気が張る。

「雲雀さん…骸は悪くないんです…」

だれだろうと守ろうとする彼の性質。
自分の仲間なら自分より大切と言う気持ち。
自分を傷つけても仲間なら…

「ねぇまだそんな事言うの!!」
「しかたないんです。骸は…骸は
 泣きそうなカオして辛そうなカオしてました
 だから…俺が」
「そんなことを聞いてるんじゃないんだけど?」

何処にもない。何処に捨てれば良いのか分からない
感情。
苦痛と苛立ちが入り混じった穢い
気持ち。

「………ッふぅ……ひ・ひば…」
「ねぇ…君は自分を守ったら?
 守る側のヒトなら分かるでしょ?
 守られる事になれてよッ!!」


僕は綱吉の首を絞めている。
喉仏を両親指で押し残りの指で首をつかむ。

苦しそうな声。嫌な感情。
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

「ひば…ッくる……………しぃ

「!!!」

ハッと理性が戻ってくる。
直に手を離す。
ゲホッゲホッと空咳を繰り返す。
自分の手を手を眺める。


何をした?今僕は綱吉を殺そうと・・・・?
自分が傷つけた・・・?
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで


「ごめん…沢田…」
「大丈夫です…」
「でも「大丈夫です」

遮る言葉。ツナヨシはブラウン管の中のテレビのように
凛を微笑みコチラを見ている………

「大丈夫です…雲雀さん…俺は 俺はそんなにすぐに

   
      壊れません。」



首に手を当て
赤い跡をなぞりながら言う。


僕は…

罪意識は止まらない。許してもらうことが辛いなんて…


「雲雀さんもうすぐ面会時間終了時候ですよ?」

優しさからくる言葉だろう。僕がこんなことだから……


「ッ…………早く退院するといいね……」

「そうですねッ」

元気そうな声?違う,違うよ
無理して笑ってるんだよ。
僕を悲しませないように・・・
彼はそういうヒトなんだよ…
無理してるんだ。だって
手が指が身体が 震えている……


僕がいたら怖い思いをさせるだけ…

「じゃッ」

簡単な挨拶をし部屋をスッと出る。出る直前

「雲雀さん…また明日さようなら………」

扉を閉めて立ちすくんでしまった…
あふれ出すのは感情。感情。
強いなんて強いんだろう…
衝動は抑えられない。






雲雀さんが部屋をでていった。
≪明日≫
つらかっただろうか?嫌な思いをさせてはいないだろうか?
雲雀さんは守られることに慣れろというけど…

みんなを守ると決めたのは俺なのだ…。何もいえない。

なんとこういわれようと…言い返せない。けど
守りたいのだ。

疲れてしまった。明後日には退院できるだろう。
傷はそんなに深くない。
疲れた。疲れたから少しねよう。
俺は今日どんな夢をみるのだろうか?





「君には渡さないよ…だって君は彼を傷つける。」

矛盾している。

「クフフ。それもお互い様でしょう。」
「!!」

知っている。


「ならお互いに彼を守りたいという気持ちは同じナノだから…

 勝負しませんか?」
「勝負?」
「はい。勝ったほうが強いってことですから…
 守れる事が出来るでしょう?」



これに負ければ綱吉を失いと分かっている。
ムコウのモノになる意味もわかっている。

綱吉は彼が守りたいというモノを
僕が守ると決めたのだ
だから僕は……


続く


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雲雀さんがまた可愛そうなことに!!
今度は幸せな奴書くってきめたのに!!!
チクショー!!
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